1972年08月(高2の夏) 小豆島サイクリング(3泊4日)

小豆島の寒霞渓、古代、日本書紀には応神天皇が皇妃兄媛(えひめ)が吉備の国に里帰りする際に難波の高台から瀬戸の島々を眺めて詩を詠んだとか、鷹狩りで小豆島を遊幸し、山に登る際に岩角や樹に鉤(かぎ)を懸けて登ったことから「鉤懸山(かぎかけやま)」と名付けられ、さらにその後、「神懸山(かんかけやま)」と称されるようになったそうです。

時代は下って、江戸期(1831年)には阿波の文人、貫名海屋が神縣山の風景を杜甫の詩に因んで「浣花渓」(かんかけい)と称したとか。
さらに明治11(1878)年、讃岐出身の儒学者藤澤南岳(1824年、大坂に泊園書院を創設した「藤澤東畡」の長男)によって、雅名「寒霞渓」と名付けられたそうです。

小豆島の最高峰、星ヶ城山は標高816.1m。現在では、ロープウエイ下の紅雲駅近くや、さらに下方の猿谷池からも、登山道が3本もあり、ウォーキング道も整備されているそうです。

ただ、私たちがサイクリングした1972年当時は、そういうこともよく分からずにというか、調べる術もあまりなく、とにかく姫路から小豆島、そして高松から徳島へのサイクリングを目指しました。そして無謀にも姫路からのフェリーで到着した福田港近くの海水浴場で海水浴を楽しみ、その後、記憶が余りありませんが、700m以上の急坂を、恐らく自転車を押して登ったんではないかと推測します。
登る途中で撮影したと思われる島が映ってる写真と、ロープウエイの山頂駅付近での写真(後日、四望頂展望台からの風景写真と判明)が証拠です。
因みに小豆島の最高峰である星ヶ城山(ほしがじょうさん)は標高817m。マップで調べたところ、このサイクリングコースでの最高地点は751mでした。また福田港から星ヶ城山近くのピーク(約702m)まで約10.8キロで、傾斜度は6.5パーセント。

★94分バージョン ★48分バージョン






★注:マップでのコース(スタート~ゴール)の方向と、グラフでの方向は反対向きになっています。


さらに土庄への急坂の下りで、灼熱の炎天下でスピードを落とすためにブレーキを掛けすぎ、プレーキゴムが焼け溶けて自転車のリムに真っ黒なゴム跡がこびりついたことが記憶に鮮明に残っています。

その日の夕刻には、土庄からフェリーで高松に渡って市内のユースホステルで一泊。他の宿泊と共に輪になって何かを歌ったり、ゲームをしたような・・・。さらに翌朝、栗林公園を散策したことも写真にあるとおり、記憶に残っています。

そして高松から徳島へ、国道の長距離サイクリング。徳島のユースに着くと夕方には阿波踊りの練習をし、夕食後にユース連を組んで、観覧席のある数百メートル程の通りを踊り抜け、これで終わりかと思いきや、市内のあちこちに移動しながら夜遅くまで踊り通したことも懐かしく記憶に残っています。

翌朝、徳島港まで走り、ここから大阪南港へのフェリー。3時間も掛かるということに驚きましたが、大阪湾を眺めつつ船上でゆっくりして、大阪南港、そして堺に無事に帰って来ました。

【参考】

1.日本三大渓谷美 寒霞渓紹介
2.寒霞渓(かんかけい)名称誕生の由来!! 藤澤南岳提案
3.藤沢南岳(Wikipedia)
4.関西大学東西学術研究所泊園記念会「泊園書院」
5.2010517 齢延寺訪問(藤澤家菩提寺)





過去の記憶に基づいて、単純にグーグルマップで当時のコースを辿ってみました。泉大津港から神戸青木ふ頭(東神戸フェリーセンター:現在廃港)へは当時、阪神バイパスフェリーというのが運航していたようです。しかし高速道路が整備され、第一次オイルショックの影響もあり、1974年に運休となったそうです。
また徳島~南港への徳島阪神フェリーも、1995年の阪神・淡路大震災で休止、1998年の明石海峡大橋の開通で廃止となったそうです(参考:Wikipedia)。

いずれの宿泊もユースホステルだったはずですが、
姫路は、お城の裏辺りの公園内にあったような記憶がありますが、今は見当たりません。
高松では、「高松さきかYGH」というのが出てきます。地理的にもこの辺りだったように思いますが、建て替えられたのか、立派な建物になっていて、ユースホステル契約をしている「ホテル真華」となっています。
徳島には「徳島ユースホステル」が出てきますが、市内からは離れてるし、どうも違うような気がします。


<< 第1日目 >>

堺~泉大津港:約15キロ
泉大津港~(フェリー)~神戸東灘区青木埠頭
神戸(青木)~姫路(泊):約66キロ


<< 第2日目 >>

<<姫路港~(フェリー)~小豆島(寒霞渓)~(フェリー)~高松港>> 小豆島(福田港)~(寒霞渓)~(四望頂展望台)~土庄港
(約29キロ、標高約751m)




<< 第3日目 >>
高松(泊)~(栗林公園)~徳島(泊、阿波踊り):約71キロ
<< 第4日目 >>
徳島港~(フェリー)~南港
南港~堺:約9キロ





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<< 姫路港から小豆島福田港へ >>

(増田氏提供の写真(ネガより) ☆写真の年月日はいずれもパソコンにスキャンした年月日を表しています。☆
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<<辻川所有の写真>>
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<< 小 豆 島 >>

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<< 高 松 栗 林 公 園 >>

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<<上の写真(197208-080.jpg)の場所(四望頂展望台、ネットで入手)>>



<<左の写真は上の写真の部分カット、右は1972年当時の写真>>







<<恐らくこのコースを走った(登った)んではないかと思われる。>>

★前日姫路のユースホステル泊~姫路港~(フェリー)~
小豆島福田港~(寒霞渓)~四望頂展望台~土庄港
            ~(フェリー)~高松港~高松ユースホステル~★


(201903、グーグルマップで作成)



<<福田港に到着後、近くの遠手浜海水浴場でゆっくりしていたはず。>>
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