7月29日(日)  ブリュッセルからパリへそして市内観光
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<7月30日>
 午後8時、T氏は朝の散歩に出る。サン・ラザール駅から左に曲がり、サン・ラザール通りをまっすぐ歩いた。がしかしマップ無しでは思うように目的地を見出せない。サクレ・クール寺院に行きたかったが、大きく外回りをしていたようだ。結果、Barbes Rochechouart駅に到着。隣のAnvers駅がサクレ・クール寺院の最寄の駅なのだが、時間がないので断念してホテルに戻る(8時50分頃)。

 午前9時ロビー集合。Liege駅からメトロで1回乗換え(Champs-Elyesee Clemanseau駅)でルーブル美術館(Palais Royal Musee du Louvre駅)へ。地下道の掲示に従って美術館方面に足を進めていくとピラミッドの下のホールに出た。地上のピラミッドの対になっている地下の三角錐の先がバッチリ見える。事前にN旅行社のK氏からミュージアム・パスは別の入り口になっていると聞かされていたので、広場にいた女性係員に「ミュージアム・パスの入り口はどこ?」と聞いてみたら、「どこでもすべてよ」と返事があった。「よっしゃ~」と安心して、メンバーには「13時広場のパンフレット置き場集合」と伝えて4時間ほどのフリー見学とした。

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 13時、ルーブルの半地階にあるショップコーナーで分散して軽食での昼食。
 13時40分に美術館を後にして、例の2階建て観光バスに乗り、再びノートルダム寺院、オルセー美術館を経由して、コンコルド広場、アレキサンダー3世橋、シャンゼリゼー通り、そして凱旋門をグルーッと一回りしてシャンゼリゼ通りと反対側の通りに停車した。
 凱旋門には地下道でロータリーの下を潜り抜けて凱旋門直下の入り口に行けるはずだが、その地下道の入り口は反対側のシャンゼリゼ通りにあり、そこまで戻ることになった。地下道の出口付近のチケット売り場には黒山の人だかりができていたが、私達はパスが通用するのでそのまま入場する。
 凱旋門の中に入るとぐるぐると細い螺旋階段を100段近く上ることになった。くたくたになりかけたところで漸く登りきった。凱旋門の屋上は、直射日光がまぶしかったが、涼しい風が吹き流れ、気持ちよい感じでもあった。ここでエッフェル塔をバックに記念撮影。コンコルド広場まで直線に延びるシャンゼリゼ通り、反対側には新パリ都心のラデファンスのビル群、そこには凱旋門よりも高く大きな新凱旋門がドンと四角い形状で構えている。
 昨日に見たレンズに収まり切れないマドレーヌ寺院が小さく屋根を見せていたが、そのさらに向こう側の小高い丘陵地帯にサクレ・クール寺院が見えていた。凱旋門を中心に四方八方に大通りがパリの市内に分岐している。その中で、ただ一つだけ、「HITACHI」の看板を飾っているビルがあり、小さい看板だったが何か異様とも思えるように目立っていた。

 シャンゼリゼ通りのテラスでお茶にすることになった。これのパリ観光客の憧れの一つ、土産話の種。日陰になっている側の道路沿いのテラスにテーブルを見つける。ウェイターのおっちゃんに何度も声を掛けるが、分かっているのになかなか来ない。漸くメニューを持ってきて、あれはこれやと迷い、コーヒーやらミネラルウォーターやパフェを注文した。でもなかなか持ってこない。時間がかかる。右や左、前の道路や後ろの店内を見渡したり、写真を撮影したりして暇をつぶす。私が道路側にカメラを向けてシャッターを切ろうとすると、ウェイターのおっさんがいきなり画面に現れ、顔の両耳に両手を開いて、「ベロベロ」といった表情を見せたので、びっくりした。結構、おもろいおっさんだということが分かった。約50分の休憩。











 16時30分 <<動画(約15分)はこちらをクリック!!>>

 凱旋門を後にして、再び2階建て観光バスに乗るが、ここでT氏がパス紛失のトラブル発生。一旦、バスに乗ったが運転手がパスを見せろとしつこい。どこを探しても見つからないので止む無く次の停留所で下車した。ここはシャイヨー宮、次に行くのはエッフェル塔と分かっているし、歩いても10分程度で行ける。バスのコースはエッフェル塔までかなり遠回りをしているので充分に間に合う。むしろシャイヨー宮からのエッフェル塔を写真に収めることができるチャンスだ。

 シャイヨー宮前のベンチで再度じっくりとパスを探すと、サブザックのポケットから見つかった。ルーブル宮で2階建てバスに乗った際に、抱えていたサブバックのポケットに入れてしまったことを忘れていたのだ。これで一安心。でももうバスを利用することもないか。

 シャイヨー宮はやはりエッフェル塔を見る絶好のポイントであり、観光客も一杯である。階段をおりセーヌ川側にかかるイエナ橋には観光客相手の土産物屋やアイスクリームの屋台が出ていた。この橋を歩いていると後ろから2階建てバスが私を追い抜いてきた。バスの中を見ているとリュックを背負った日本人グループを発見した。このバスだ。バスは橋を渡って左に曲がり、停留所に止まった。そして彼らが降りてきた。「やぁやぁ、こんなところで!」と声を掛けると、T氏がタクシーでも乗って駆けつけたのかと思ったらしく、びっくりした様子であった。









 エッフェル塔の真下には、4箇所の昇リ口があるが、いずれも長蛇の列だ。その中でも短いところにとりあえず並ぶ。料金を見ると4ユーロ。エレベータと階段のコースがあるらしい。20分程並んだが、なかなか進まない。業を煮やしたK氏が「ちょっと行きたいところがあるので分かれてもいいか?」と言い出したのをきっかけにして、ここでフリーにすることになった。結果として4人が列に並ぶのを諦め、T氏だけがエッフェル塔に昇ることになった。ここで一応解散。17時半頃。
 4人はこの後、シャイヨー宮に戻り、さらにメトロでサクレ・クール寺院やムーラン・ルージュに行ったようだ。T氏は、さらに30分程並んでチケット(4ユーロ)を購入したがこれは2階までの階段用のチケットだった。よく分からないままそのまま階段に進む。これから300段以上のトレーニングだ。1階は57m、ここまででもかなりのものだ。さらに2階(115m)まで階段を昇る。1階から700段以上あるらしい。
 2階もごった返していた。さらに最上階に昇るためのチケット購入に40分、エレベーター待ちで30分、最上階に昇れたのは19時20頃だった。15分ほどエッフェル塔の最上階からパリ市内の四方の景色を堪能する。降りるのは案外早かった。20時過ぎにはエッフェル塔下の芝生に転がることができた。この時間でもまだ空は明るい。ここで聳え立つエッフェル塔を寝転んで眺めながら、階段で疲れた足を休める。








 20時30分
 エッフェル塔下に設置されているエッフェル氏の胸像を撮影。そしてフランスの自由の女神を目指してセーヌ川を西に歩く。
 しばらくするとガラス張りの洒落た建物が角に建っており、日本文化会館と記されていた。その横には「Place de Kyoto」という表示板が立っていた。なるほどとシャッターを押して自由の女神を探し続けた。セーヌ川の真ん中の中洲の先に立てられているのだが、どのようにしていくのか分からず、迷いながら結果的には、後姿の女神しか見ることができなかった。残念。

 この頃になると足の裏がかなり痛くなってきて、自転車あるいは地下鉄に早く乗って帰りたくなった。そこで道路脇に見つけたレンタサイクル(7月からパリ市内で1万台提供実施)を借りようと機械にカードを入れて何度も試したが、うまくいかなかった。クレジットではなく銀行カードが必要なのかもしれない。インターネットでは観光客用に1日レンタルが可能と記されていたのだが・・・。近くのメトロ(Pussy)駅まで数100メートル歩いた。足の裏の痛さはもう限界。時間も21時半を回っている。

 この後、凱旋門駅乗換えでPlace de clichy駅に戻る。駅前で少し店を探すが適当な店がなく、結局、ホテル近くのミニショップでサンドウィッチやワイン、ビール、トマト、チーズなどを買い込んでホテルの部屋で夕食にした。「あ~、疲れた。」