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<8月3日>
8時40分、ロビー集合。天気は曇り。駅まで10分と掛からないのでタクシーを使わず足早にスーツケースを引っ張る。
9時前の列車に乗り込み、チューリッヒ空港へ向う。結構距離があったが、15分程度で到着。
ホームを出て上階にでると空港ビル。でもかなり大きいため、国際線のビルを探しながら次の建物に向う。2階に上がるとそこに受付カウンターがあった。今日の飛行機はビジネスクラスでないため20kgをオーバーしていないか、みんな心配の表情であったが、最重量がKu氏の24kgで、特に何のクレームもなくパスして、ひと安心だった。
すぐに搭乗口番号を確認して、飛行機内で落ち合うことにしてフリーになった。とはいうもののY氏とT氏は搭乗口を確認するためにさっさと出国手続きを済ませ、先を急いだ。ところが、行けども行けどもまだまだ搭乗口は先。ビルの端っこに出たかと思うと、まだ左方向への案内があり、そこには長い動く歩道が続いており、先が見えない。
先を急いでよかったと思いながら漸くセキュリティチェックを通る。財布やカメラをバッグに急いで入れ直し、漸く搭乗口の待合に到着した。搭乗時間まで30分ほどあったので、周辺のショップなどを物色していると、ここでスウォルフスキーのイヤリングなどを飾った回転式のディスプレイを発見。土産にしても良いかと思っていたら、Ku氏が現れて、すでにこれを購入したと言う。そこでT氏も購入することに決心したが、空港で買うよりウィーン市内で買った方が安いかもしれないと考え直して、購入を踏みとどまった。
搭乗時刻となって飛行機(LX3352)に乗り込む。小さい飛行機だ。機体にはアルプス山脈の写真がペインティングされ、「INSBRUCK」とか「TIROLU」とかの文字が書かれていた。みんな、思わず機体の写真を撮影した。10時45分発の予定だが、少し時間を遅れて離陸した。
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ウィーン空港に12時過ぎに到着した。ここでもスーツケースを受け取ると何のチェックもなく表に出ることができた。
早速、インフォメーションに行き、「市内に行くにはタクシーがいいかバスがいいか」を確認。するとバスがすぐ表の通りから出るというのでそこに行った。
よく分からないまま12時50分発の市内行きのバスで、運転手からチケットを購入して乗り込む。
30分ほどして工場郡のような地区を通り抜け、あまり綺麗でなさそうなマンションや住宅街を通り過ぎた。まもなくウイーン市内に入るとドナウ川沿いの道をバスが走り、川に架かる橋を渡ってビルの一区画を回ったところの停留所に停車した。
13時10分にシュウェッテンプラッツ駅(Schwedenplatz)到着だ。スーツケースを転がして地下鉄U4(途中でU2乗換)でホテル最寄のシュッテントア・ユニベルシテ駅へ移動。地下鉄から上階に上がり、少し周囲を見渡すと壁面にホテル名の案内掲示板を発見。地上に出るとすぐそこに立派なホテル「De France Vienna」の玄関があった。
玄関先ではボーイが出てきてスーツケースを受け取ってくれた。やはりホテルの格が違う。カウンターでチェックインの手続きをしてキーを受け取ると、ボーイがルームナンバーを聞いてきた。番号を伝えると預けたスーツケースにそれぞれのルーム番号のメモを貼り付けた。後で運んでくれるらしい(別にそんなサービス要らんのやけど。チップを考えんとアカンし)。
とりあえずそれぞれ部屋に向う。廊下も広く壁もしっかりしていて、部屋の中も天井が高く、調度も立派だ。しばらくしてドアがノックされ、さっきのボーイがスーツケースを運び込んでくれた。止む無くチップを1ユーロ手渡した。少し多かったか? |




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14時ロビーに集合。
とりあえず近くにあるウィーン大学を自由見学。ドイツ語圏の最古で最大の大学だ。駅を挟んでホテルと反対側に大学の建物があるはず。駅前の路面にあるトリムのホームや、その向かいにあるマクド(日本のマクドとは雰囲気が違う)など、駅の周辺をもの珍しく眺めながら歩いていくと、すぐそこにウィーン大学の建物が立派な装飾を凝らしてどっしりと座っていた。
玄関の表で何とか写真に納まるように記念撮影を済ます。そして中に入っていくと、右側に受付カウンターがあり、もさもさの学生アルバイトのような担当者2名が座っていた。特に私たちに注意することもなく、執務を続けているので安心して建物の中を見物する。
受付の向かいには壁面一杯に創設の1365年から2000年までの歴代学長と思われる人の名前を刻んだプレートが飾られている。そしてその横には、10名ほどの教授らしき人の写真のプレートが並べられている。説明書きを読んでみるといずれもノーベル賞学者だ。その内の1枚の透明のプレートにはクエスチョンマークが記されており、「次は誰でしょう」というメッセージが書かれていた。
この横の階段を上がると図書館のようだ。中庭に入ると綺麗に整備されており、真ん中に女性の彫刻が置かれている。そしてその周りの回廊にはずらりと著名なウィーン大学の教授の胸像が所狭しと並べて飾られている。
ウィーン大学は、近代経済学の創始者の一人カール・メンガー、心理学者のフロイトやユング、作曲家のブルックナーなど著名が学者や音楽家を輩出している。同大学のホームページを見ると学生は65,000人と記されている。別のホームページには高校を卒業して大学入学資格を持っておれば誰でも入学できるらしく、日本人でも大学に入学できる程度の学生ならウィーン大学にも入学できるらしい。但し、2年生で2分の1、4年生では4分の1になり卒業することがかなり困難だそうだ。
表通りに沿って建っている学舎から奥の方の区画に多くの大学校舎があり、また市内のあちらこちらに校舎が散らばっているらしい。私たちは中庭を見学しただけでその伝統ある世界的な大学の雰囲気を堪能して玄関を後にした。
<<動画:パート2(約11分34秒)はこちらをクリック!!>>
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15時15分、地下鉄U2でkarlplatz駅まで行き、乗り換えをして郊外のシェーンブルン宮殿見学に向う。
20分程、列車に乗ってシェーンブルン駅に到着。駅舎を出て近くの大通りを渡ると通沿いに黄色い建物が長く連なって続いている。どうやらこの中が城らしい。観光客がその建物に沿って広い歩道を進んでいく。
500m位行くと漸くシェーンブルグ城の入り口に到着した。とにかく広い。マリア・テレジア女帝やエリザベート皇后(シシー)が暮らした宮殿だ。門を入るとダダっぴろい白い庭のまん前にドンと黄色い建物が横たわっている。その左端が入り口らしい。
中に入るとチケット販売があった。建物の中の見学は有料らしいが、大勢の人が集まっていて入場制限しているようで、どうなっているのかよく分からなかったため、パスすることにした。
建物を抜けて奥の庭に入ると、これまたさらにだだっ広い庭が遠くの丘陵まで広がっている。かなりの距離があり、丘陵の上にはギリシャ神殿のような建物(グロリエッテ)が乗っかっている。あまりの広さで感動どころか、「よくもこんな広いものを作ったものだ。この庭でイベントでもするのかな」とあきれてしまった感じだ。優雅さという点ではかつて訪問したベルサイユの庭と比べ物にならない。
私たちは建物のテラスで記念写真を取り、このだだっ広い庭を、向かいの正面にあるネプチューンの噴水まで歩いていった。やはり疲れているのだろうか、みんなだらだらとした感じであり、噴水の側で腰を下ろしてしまった。皆さん、お疲れだ。Tリーダーはさらに丘陵の上にあるグロリエッテまで行こうかと言ったが、同調する者もなく、引き返すことで意見が一致した。 |




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17時過ぎ、シェーンブルン駅からカールプラッツ駅に戻り、ここでフリーとし、Y氏とT氏の二人組と、他4名のグループに分かれた。
とりあえず地上に出て周りを見渡し、オペラハウスに向う。数分でトリムのオペルリンクそばにあるオペラハウスが目に入った。建物の写真を撮り、通りに沿って近くにあるゲーテ像、シラー像を見つける。
少しぶらぶらと通りを歩いて土産物屋を物色したが、疲れてきたためトリムに乗ってホテルに戻ることにした。他のメンバーはカツレツを食べたらしいが、私たちはシュッテントワ駅の構内でサンドイッチやピザ、サラダそしてビールなどの飲み物を買い込み、ホテルの部屋で夕食にした。このピザ、2ユーロ50セントだが、日本では考えられない50センチはありそうな大きなサイズの4分の1。これを2種類買ったものだから、かなりの量となった。Y氏の部屋で何やかやと話し込んで、23時頃に解散した。
<<動画:パート3(約13分42秒)はこちらをクリック!!>>
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