<8月1日>
7時半にロビー集合。タクシーで3台に分乗してパリ東駅に向う。7時50分に到着、料金は15ユーロくらいだった。早速駅舎に入って列車のホームを確認。
8時24分発、チューリッヒには12時58分着のTGV9291便だ。なんとこの今年の6月10日に東ヨーロッパ線としてそれまでの在来線車両からTGVに置き換えられ、走るようになったばかりだということを帰国後に知る。しかし4時間半は長い。少しつらい。
列車はパリ東駅を出ると、ドイツ国境の町ストラスブーグ駅(Strasburg) 、国境に沿ってムルハウス:ミュルーズ(Mulhouse)、国境を越えてスイスのバーゼル駅(Basel)を経由する。TGVはパリ東駅を出て20分程は在来線を走るが、その後、郊外に出ると専用線を走る。そしてストラスブール到着前にまた在来線に入る。専用線では320kmのスピードを出している。
バーゼル駅構内に国境線があるらしく、そこを出発するとすぐに腕章を巻いた係員3名が乗り込んできた。入国審査だ。スイスはEC加盟国でないため、出入国検査が必要。パスポートを見せてチェックするだけで、特に何もなかった。制服を着ているわけでもなく、単に腕章をしているだけなのでちょっと違和感がある。もちろんこの後、国鉄の検札もやってくる。彼らは鉄道の制服を着ている。
スイスに入って漸く車窓に山並みが映るようになって来た。やっぱりスイスだ。山裾はグリーンの牧草で覆われ、その中にスイスらしい山小屋といってもよいような瀟洒な家が点在している。そしてときおり牧草の中に牛たちがのんびり立っている風景が見られる。山間を縫うようにレールが敷設され、列車も左右に曲がりくねりながら走っていく。
そうこうしている間に近代的なビルの街に入り、数分してチューリッヒ駅のホームに到着した。やはり長かった。 |



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