7月29日(日)  ブリュッセルからパリへそして市内観光
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<8月1日>
 7時半にロビー集合。タクシーで3台に分乗してパリ東駅に向う。7時50分に到着、料金は15ユーロくらいだった。早速駅舎に入って列車のホームを確認。
 8時24分発、チューリッヒには12時58分着のTGV9291便だ。なんとこの今年の6月10日に東ヨーロッパ線としてそれまでの在来線車両からTGVに置き換えられ、走るようになったばかりだということを帰国後に知る。しかし4時間半は長い。少しつらい。

 列車はパリ東駅を出ると、ドイツ国境の町ストラスブーグ駅(Strasburg) 、国境に沿ってムルハウス:ミュルーズ(Mulhouse)、国境を越えてスイスのバーゼル駅(Basel)を経由する。TGVはパリ東駅を出て20分程は在来線を走るが、その後、郊外に出ると専用線を走る。そしてストラスブール到着前にまた在来線に入る。専用線では320kmのスピードを出している。

 バーゼル駅構内に国境線があるらしく、そこを出発するとすぐに腕章を巻いた係員3名が乗り込んできた。入国審査だ。スイスはEC加盟国でないため、出入国検査が必要。パスポートを見せてチェックするだけで、特に何もなかった。制服を着ているわけでもなく、単に腕章をしているだけなのでちょっと違和感がある。もちろんこの後、国鉄の検札もやってくる。彼らは鉄道の制服を着ている。

 スイスに入って漸く車窓に山並みが映るようになって来た。やっぱりスイスだ。山裾はグリーンの牧草で覆われ、その中にスイスらしい山小屋といってもよいような瀟洒な家が点在している。そしてときおり牧草の中に牛たちがのんびり立っている風景が見られる。山間を縫うようにレールが敷設され、列車も左右に曲がりくねりながら走っていく。
 そうこうしている間に近代的なビルの街に入り、数分してチューリッヒ駅のホームに到着した。やはり長かった。








 列車から降り、駅舎を目指して長いホームを前に進む。スイスはユーロ圏ではないため、通貨もスイスフランが必要となる。Y氏とT氏は関空で交換していたが、他のメンバーが駅舎内の銀行で交換手続きを行った。レートは101円位だったが、手数料が1回に付いて3ユーロということが分かった。これなら全員の分をまとめて誰かが代表して交換した方がお徳だ(教訓その4)

 駅舎を出て、徒歩10分でホテルに向う。駅を出ると広い駅前道路を市電が右から左から、次々と走り去っていく。交差点を渡ると橋(Bahnhof Brucke)があり、このリマト川はすぐ近くに横たわっているはずのチューリッヒ湖に注いでいる。川の色が、クリームがかったエメラルドグリーンで、汚れも少なく街並みを色鮮やかに装飾しているようだ。
 さらに道路を跨ぎ、路地のような石畳の道路(Zahringer str.)をまっすぐ進む。石畳はスーツケースのキャスターを痛めそうなので、建物際のコンクリートの歩道に一列に並んで進む。5分ほどして通りに出るが、その脇がホテルだった。チェックインをして部屋に入ると、インターネットに昨年改装したとあったとおり、小奇麗な部屋で調度品のデザインも素敵である。パリとは比べ物にならない。








 13時40分、ロビー集合で昼食ができるレストランを探しに出かける。というのはスイスは今日8月1日はスイスの建国記念日でどこの店も閉店していると聞いているからだ。
 ホテルを出て、Rud.BrunBrucke橋を渡り、バーンホーフ通り(Bahnhof str.)を左に曲がると両サイドに高級ブランドショップが並んでいる。でもすべて閉店だ。スイス国旗がやたらとビルに掲揚されており、目立つ。大きいビルがなくったあたりの脇にイタリアンの店(capriccio)があり表のテラスで客が食事をしているのを見つける。ここに決定。

 それぞれスパゲッティを注文。アルコール抜きで、炭酸入りのウォーターを注文した。ウェイターが熊氏のカメラに関心を持ち、「いくらするんだ?」と質問されたが、50万円を英語で言うのに単位を変換するのに戸惑っていた。このウェイターが写真を取ってやろうと言って、全員分のカメラを次々を回して撮影してくれた。スパゲッティは美味しかったが、量的には少なめであった。

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 店を出て、坂になっている前の路地を登っていく。両サイドの建物にこれでもかとスイス国旗が掲揚されている。路地を抜けると小さな広場に出て、目の前に如何にも古そうな教会が現れた。聖ペーター教会だ。チューリッヒで最も古い教会で、857年の文献にこの名前が出ているという。なお、時計塔は1534年に建造され、ヨーロッパ最大だという。文字盤は直系8.7m、時針は3m、分針は4m。
 教会の横の細い通りを下っていくと道には有料トイレ。そしてさらに行くとクラシックの観光用バスが駐車している広い通りに出た。この側にあるのがフラウミュンスター(聖母聖堂)だ。853年に建てられた修道院が前身で、この教会自体は12~15世紀頃のゴシック様式で立てられている。これは帰国後に知ったことだが、聖堂の中にはシャガールが描いたステンドグラス(1970年作)が填められているそうで、現地ではこれを知らずに綺麗なステンドグラスだったので思わず絵葉書を土産に買っている。

 聖堂前のミュンスター橋を渡って、対岸のグロスミュンスター(大聖堂)に向う。その前にはカール大帝の騎馬像が建っている。左横の通りを上がり、裏手に回ると石畳の広場に面して入り口があった。1519年にツヴィングリが第一説教として赴任してここから宗教改革を進めていったという。
 広場からさらに坂を昇っていくと両サイドに花鉢が飾られた綺麗な建物(高級アパートか)が並び、それとなくポルシェが駐車しているのがかっこいい。広い通りで出ると噴水がある。スイスには1100の噴水があり、すべて飲料可能だという。
 坂を下がって車道にでると向かい側の斜面上にチューリッヒ大学があるはずだ。住宅の間の階段を昇っていくと立派な建物が高く聳えており、その前に「Universitat zurich zentrum」と記された銅像や掲示案内があった。ここで記念写真。さらに道を遡っていくと大学の博物館、その隣に連邦工科大学があった。記念撮影。これでチューリッヒの仕事は完了。時間は16時10分過ぎ。ここで一応フリー見学とする。T氏とKu氏が単独行動、そして他の4名が同一行動。











 近くにケーブルカーの駅舎、大学の食堂があったが、当然、今日は閉まっている。その横の狭い下り坂を降りていき、車道を渡ってミュール通りを進みホテル前に出る。そのまま、ミュール通り(muhle grasse)を通り、今度はリマト川の沿って湖の方に行く。
 ラットハウス橋(Rathaus Brucke)を渡ると、広場のテラスでみんなビールを飲んで楽しんでいる。私たちもと思い、川べりのテラスで空いているテーブルを見つけ、落ち着く。するとウェイトレスがこのテーブルは18時から予約されていると言ったが、「まだ時間は17時10分なので私たちはビールを飲むだけなので充分」と伝えると「分かった」と言ってくれた。そしてビール(Cardinal special)を注文。
 川向こうに見えるグラスミュンスターや対岸の人の流れを見ながらビールを楽しんだ。よく見ると対岸の川べりにビキニ姿の女性が日向ぼっこしていた。この眺めも楽しみにしながらのんびり休憩した。18時前に席を立ち、湖の方に向った。

 湖には対岸に観覧車が回っていたが、その回転速度が異常に早いことに気付く。ぐるぐる何度も回って止まることがない。10数回も回ってゆっくり止まった。その間に地上に近いカーゴから乗客の入れ替えをしているのだろう。

 湖のこちら側には遊覧船の乗り場があり、多くの乗客を乗せて出航した。市電のチェケットと共通らしいがよく分からない(教訓その5:事前によく調べておこう)。

 バーンホフ通りを遡って中央駅方面に向って歩く。途中、ティファニーやディオールなど高級ブランドショップがこれでもかと並んでいて、ウィンドー・ショッピングを楽しむ。そして夕食予定のビアーホールが営業しているかを確認して18時50分にホテルに戻る。








 19時、ロビー集合。
 再び先ほどのビアーホール(Zeughaus Keller)に戻る。表のテラスは客で埋まっていたが、店内は奥の方にテーブルが空いていた。早速、注文しようとしたが、ウェイトレスのおばさんは、あまり機嫌がよくないのか、なかなか私たちのテーブルに来ない。やっとメニュー(日本語)を持ってきてくれた。でも今度もまたなかなかテーブルに来てくれない。止む無く他の年かさのウェイトレスに頼んだ。この店のオリジナルビールを大ジョッキで注文。そして次々と料理を注文した。今度はすぐに料理が持ってこられた。乾杯。

 充分に料理とビールを楽しんだあとで、誰かがアイスクリームとケーキを注文。私はコーヒーを注文した。ビアーホールとはいえ美味しいアイスクリームだった。

 店を出てすぐ側の広場を通る市電に乗ってみることにした。切符を停留所の販売機で購入。1回券30分以内で2.4フラン。1時間以内とか1日券とかが買えるらしい。中央駅方面に向う市電に乗り込み、行ける所まで行ってみる事にした。中央駅を越え、坂道を登っていく。20分程して、だんだん真暗な住宅街に入っていく様子なので、このあたりで降車して戻ることにした。中央駅に戻って降車。すると湖の方で花火が打ち上がった。しばらく橋の上で花火を写真に取りながら見学する。
そしてホテルに戻った。22時20分。